残響塾座談会 ~Jobs & i~ Tribute to Steve Jobs 10/13 20:00~
僕が最初に買ったコンピューターはCompaqのでかいデスクトップでとにかくクラッシュばっかりしていてろくに何も「やりたいこと」ができなかったのだけは覚えている。

よく覚えてないけどこんな感じで黒のヤツ。
そんな時AppleがPowerbook Titaniumを発表した!!

こんなのが当たり前だった時代だよ(笑)!
なのにこのPowerbookはスロットローディングのディスクプレイヤーもチタンのボディもなにからなにまで革新的だった。確かハイスペックのやつは$3500ぐらいしたが僕は何を血迷ったか(まだ時給$6でアメリカの音楽学校でアシスタントをやっている頃)貯金を全部はたいて迷わず買った。
このPowerbookを持っているだけで僕のクリエイティビティは3倍ぐらいになった(ような気がしただけだったのだろうけど、、、)でも実際にこの「あまりにも美しい物体」を所有することで色々な新しいアイディアが浮かんできたり、アーティストとしてちょっと背伸びできたことは確かだった。
それからずっと僕はマックしか使わなくなった。というか僕にとってマックとPCは全く別カテゴリーのものでマックVS PCみたいな議論も正直興味がなかったし。
Steve Jobsの事を知らなくてもその徹底した「アーティスティックな経験」へのこだわりはすべてのAppleの製品に現れている。だから僕みたいな「信者」でも(笑) 先週iPhoneで始めてAppleを使い出したおじさんも、 Appleのプロダクトを「コンピューター」や「携帯」と言った一般名詞で呼ぶことは絶対にない。あくまでも自分の使っている道具はMacbookやiPhoneと「その他大勢」とは全く違うものだとの認識をあくまでも体験からさせてくれるところにAppleのプロダクトの本当のオリジナリティがあるといつも思っていた。

ずっとそんな思いでいたらJobsが最近の基調講演でテクノロジーとリベラルアートの融合性があって始めてAppleは成り立っているという話をしていた。Jobsのビジネスマンとしての成功に僕達はフォーカスしがちだが、アートに対しての圧倒的なリスペクトがなければ今のAppleはなかっただろう。iPodやITunes Storeの成功はアメリカのポピュラーミュージックに対しての絶対的なリスペクトがJobs自身になかったらありえなかっただろう。アートをコンテンツという「商品」としか考えられない人達が作ったプロダクトがことごとく売れないのが何よりもの証拠だとも思う。
僕はその後アメリカのMIという音楽学校でIndependent Artist Programという独立系ミュージシャンを育てる学科を立ちあげた。学科長に就任してからしばらくして僕は大きな決断をする。思うように伸びなかった学生の数を何とかしようと学生全員にPowerbookを必須で購入させる決意をした。学費が一気に$3000も上がる事に当時のマネジメントは反対したし、PCを断固として受け入れなかった僕の姿勢に怒り出すアメリカ人の同僚も沢山いた。
当時はラップトップコンピューターで音楽を作るという事がようやく認知されだしてきた頃。Powerbookを所有することが音楽業界に頼ることなく自分達でキャリアを作っていく学生の決意の「象徴」になるだろうと僕は考えた。そのためにはどうしてもプラスチックの塊のような「その他大勢」のノート型パソコンではどうしても駄目だった。
反対を押し切って実施したpowerbook強制購入制度(笑)は学生には大盛況!実際にその学科は次の年には学生が倍に増えた。僕が帰国した後もIAPは成長し続け、アメリカでも類をみないユニークなプログラムに成長した。
そしてこの残響塾も僕と残響レコードの河野氏がアップルストアで出会わなかったら実現していなかったかもしれない。僕も河野氏も同じ時期に銀座のアップルストアでセミナーをやったのが確か去年の10月頃、、、。アップルの山宮さんが気をきかせて僕らを引きあわせてくれた。ミーティングは1時間ぐらいだったけど、、、その後二人で銀座の喫茶店で5時間話まくって(笑)、その日の終わりには残響塾のコンセプトは出来上がっていた。
なにが言いたいのかというと、Jobsのそのユニークなビジョンが形になっていなかったら僕のキャリアは間違いなく今のようにはなっていなかっただろうという事。そして僕なんか以上にそう思っている人達がゴマンと世界中にいる。
JobsのAppleはただのコンピューターなんかじゃなかったのだ。だからJobsの死は「あるIT企業の会長の死」では片付けられない。僕は今日はしっかり泣こうと思う。そしてアーティストの教育の端っこに携わって来た人間としてできるトリビュートをしたいと思う。
10月13日に残響塾で”Jobs and i” というタイトルで 皆さんのapple談をみんなでシェアする座談会を開催します。AppleとJobsについて話したい、聞きたい人すべてが対象です。自分でマックで作品を作っている方であれば是非持ってきて下さい。
一緒に日本のアーティストとして東京からしっかり見送ってやりましょう。
10月13日 (木曜日)20:00~ 「座談会 ~”Jobs and i” ~」
参加費 フリー (飲食の買い出しやるときは会費集めます!持ち込みオッケーです)
人数制限があるので参加希望の方はメール下さい!
zankyo_jiku@zankyo.jp
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